胆沢城跡公園で幻想的なイベント 30日に平安感謝祭【奥州】
胆沢城平安感謝祭(奥州市文化振興財団主催)は、30日に同市水沢佐倉河の胆沢城跡歴史公園で開かれる。午前10時から市埋蔵文化財調査センターの佐藤良和所長の案内で園内を巡る「胆沢城跡を歩く」、午後1時から「流鏑馬(やぶさめ)体験」、午後5時30分から「夢あかり&築地塀ライトショー」など、多彩なイベントが終日予定されている。雨天中止。
イベントのうち「胆沢城跡を歩く」への参加は、同センターへ事前申し込みが必要。参加無料。定員20人。「流鏑馬体験」は往時の胆沢城で端午の節句会に行われていた儀式「騎射(うまゆみ)」にちなんだ企画で、小学3年生以上を対象に当日午後0時30分から同園南側入り口で参加申し込みを受け付ける。参加無料。
また、「夢あかり&築地塀ライトショー」は6月に続く第2弾として企画。築地塀(高さ約4メートル、幅約15メートル)2面をスクリーンに使用し、盛岡市の盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校の生徒が「平安時代」をテーマに制作したオリジナル動画を映写する。併せて通路を夢あかりで飾り、幻想的な夜景を楽しんでもらう。
他にも露店やキッチンカーによる飲食物の販売が午前11時~午後7時30分、同センター常設展示室の無料公開が午前9時から午後7時30分(雨天の場合は4時30分)まで行われる。
胆沢城は802(延暦21)年に坂上田村麻呂が造った城柵跡。808(大同3)年までに陸奥国府の多賀城から軍政を司る「鎮守府」が移され、10世紀後半ごろまで鎮守府胆沢城として機能した。1922(大正11)年に国指定史跡となった。同公園は外郭南門両脇の築地塀とその周辺、南大路を再現し、2019年に開園した。
申し込み、問い合わせは同センター=0197(22)4400=まで。