コキアひしめくメルヘンの世界 東山・唐梅館総合公園【一関】
一関市東山町長坂の唐梅館総合公園で、円すい形の整った草姿が特徴のコキアが色づき始めた。なだらかな丘に緑とピンクのグラデーションが広がり、訪れる人を楽しませている。
コキアは西アジア・中央アジアが原産とされ、春の鮮やかな緑が秋になるとピンク色に染まる。草ボウキとしても利用されることから、古くから「ホウキギ」などとも呼ばれている。
同園のコキアは2020年から植栽。徐々に株数を増やし、数百株が公園一画にある「花遊園」にひしめき合うように並びメルヘンの世界を思わせる。
猛暑の影響か今年は例年より早い9月上旬ごろから色づき始めた。植えている区画によって色づきの時期が異なり、現在は緑とピンクのグラデーションが丘の上を彩っている。
園内でコキアの世話をしている菅原洋子さん(68)は「色づき具合はどうかと見に来てくれる人もいてありがたい。今年はいつもの年より早めに足を運んでもらった方が楽しんでもらえると思う」と話していた。
コキアは朝晩の気温差が大きくなるこれから赤みを増し、10月上旬ごろまでが見頃になりそうだ。