花巻

舞台音響設備を一新 きょう利用開始 花巻市文化会館大ホール

舞台音響設備が更新された花巻市文化会館の大ホール
機材が一新された大ホールの音響調整室

 花巻市若葉町の市文化会館大ホールで7月中旬から進められていた舞台音響改修工事が完了し、30日に利用を開始する。34台のスピーカーを更新し、ホール内に音を均一に送り届けられる伝導性に優れたラインアレイスピーカーを採用。同日は同ホールで市主催の「大償神楽 壱の舞」神楽実演上映会が行われる。

 同会館は市内唯一の1000人収容規模の大ホール(1100席)をはじめ、中ホール(250席)、展示ホール、楽屋(4室)、会議室(8室)などを備える。

 メイン施設の大ホールは年間を通じて各種イベントや大会などの会場として利用されている。ただ音響設備は更新から33年が経過し、中には保証期間を過ぎているため修理や交換部品の保管、代替品がない機器もあり、経年劣化に伴う故障が懸念されていた。

 改修工事では近年の音響機器のデジタル化に対応し、音響面や運用面での機能性向上を図った。スピーカーをはじめ、大ホール舞台上に設置するマイクや再生機器などから音源を集約、調整した上で各種機器を通して会館内にある多数のスピーカーから音を出すための一連の設備を更新した。工事費を含めた総事業費は約2億5200万円。

 市文化会館の伊藤ケイ子館長は「クリアな音をどの客席にも均一に届けられる設備で、演劇や映画などに効果の発揮が期待できる。皆さんが楽しめる演目を企画していきたい」としている。

 リニューアル後、最初の大ホール利用は映画「大償神楽 壱の舞」神楽実演上映会。同市出身の映画監督きくち雄一氏が手掛けた短編ドキュメンタリー映画で、県立大迫高校学芸部神楽班の演舞に続き、監督あいさつ、映画上映、トークセッション、大償神楽保存会の演舞がある。午後1時30分開場、2時開演。入場料は全席自由で一般1000円、高校生以下無料。

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