一関・平泉

外国人誘客へ「力に」 岡宮さん(ゲームプロデューサー)委嘱 一関市・地域活性化起業人

一関市の地域活性化起業人として委嘱された岡宮さん

 外国人観光客の誘客促進に向け、一関市は2日、DMM.comグループのEXNOA(エクスノア)に所属するゲームプロデューサー岡宮道生さん(59)を地域活性化起業人として委嘱した。地場産品を使った商品開発や体験ツアーの造成を進め、一関の魅力を国内外に発信していくことになり、岡宮さんは「力になりたい」と意欲を燃やしている。

 地域活性化起業人は、自治体が三大都市圏に所属する民間企業などの社員を一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を生かしながら地域の魅力や価値の向上につながる業務に従事してもらうことで地域活性化を図る取り組みで、市としては初の委嘱となる。市とDMMグループが外国人観光客の誘客や地場産品の海外販路開拓に向けて協定を締結し、DMM側から岡宮さんの派遣を受けることになった。

 岡宮さんは静岡県熱海市出身で、1990年にゲーム開発・販売のスクウェア(現スクウェア・エニックス)に入社し、ロールプレイングゲーム「ロマンシングサ・ガ2、3」などに携わった。その後にDMMグループに移り、育成シミュレーションゲーム「艦隊これくしょん―艦これ」の責任者として立ち上げに関わった経歴を持つ。以前から「国内の地場の力になりたい」という思いを持っており、今回会社側から打診があったことで一関市の地域活性化起業人として名乗りを上げた。

 同日は委嘱状交付式が市役所で行われ、佐藤善仁市長から委嘱状が手渡された。佐藤市長は「アジアや欧米の人に一関に来て、売って、体験してもらいたいので、期間に応じて目標を持って取り組んでほしい」と期待した。

 委嘱期間は今月1日から2024年3月末だが、最長3年まで延長される。岡宮さんは月に10日程度同市に滞在して、インバウンド(訪日外国人旅行者)向けの旅行商品造成や外国人へのプロモーションの企画提案などが期待されており、「一関市には豊富な観光資源、地場産品があり、これを生かしていけるよう一緒に考えていきたい」と語っている。

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