一関・平泉
観光ガイドリニューアル 声優がナレーション 平泉町 県立大
平泉町と県立大は、共同研究事業の一環で運用するスマートフォンを活用した観光ガイドシステム「平泉ポータブル観光ガイド」を１０日にリニューアルする。新たなシステムでは、対象スポットが従来の７エリア・２５カ所から２９カ所に増設されるほか、日本語音声ガイドのナレーションに人気声優を起用。スポットを巡ると記念品が当たるスタンプラリーも期間限定で実施することで、観光客の誘致促進に結び付けていく。
同システムは、町内の主要観光スポットに設けたＱＲコードをスマートフォンのカメラで読み取ることで観光案内画面が表示され、音声ガイドを提供するというもの。今回のリニューアルは町と同大が２０２３年度締結した地域協働研究の一環で、観光振興の観点から平泉観光推進実行委員会とも共同で進められた。
３日に町役場で開かれた記者発表では、菅原幹成副町長が「来年中尊寺金色堂建立９００年を迎える中、外国人を含む観光客の満足度向上を図り、地域を活性化していく」とあいさつ。説明では毛越寺や無量光院跡、金鶏山、中尊寺第１駐車場など現在２５カ所に設けた対象スポットに、中尊寺境内の本堂や鐘楼などを追加することが示された。
音声ガイド（日本語・英語）のうち日本語に起用されたのは金ケ崎町出身の声優桑島法子さんで、発表では「３月にプライベートで訪れ、世界遺産平泉の魅力を改めて実感した。この音声ガイドが皆さんの旅の一助になればうれしい」とのメッセージも披露された。
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