北上・西和賀

ポケモンで誘客を 北上市 若手職員集め検討へ 最新作に「キタカミの里」

 人気ゲームシリーズ・ポケットモンスターの最新作に登場する架空の「キタカミの里」が、「北上市がモデルでは」とする推測がインターネット上で広がっている。鬼剣舞を思わせるキャラクターやリンゴ園などが登場し、市内に「聖地巡礼」に訪れるファンも。北上市は若手中心のプロジェクトチーム(PT)を立ち上げ、観光施策、交流人口拡大に向けた活用を検討する。

 キタカミの里が登場するのは、9月に発売されたソフトの追加コンテンツ「ゼロの秘宝」前編の「碧の仮面」。大きな山がそびえ立ち、麓には田んぼやリンゴ園が広がる。にぎやかなお祭りが開催される中、里の昔話をひもとく。鬼剣舞を思わせるお面、市内の水力発電所などを思わせるタウンも現れる。

 インターネット交流サイト(SNS)には「もしかして、北上市がモデル」といった反応や、「キタカミの里に遊びに来たよ」と聖地巡礼として市立鬼の館を訪ねたことを伝える記事も。市議会や同市出身者、ゆかりの「しらゆり大使」との懇談でも話題となったという。

 自身もプレーしているという八重樫浩文市長は「全世界的なヒットコンテンツだけに、それをモチーフにインバウンド(訪日外国人旅行者)も含めて何とか北上市の交流人口増加を図りたい。若い職員でPTをつくり、前例にとらわれない斬新で柔軟、自由な発想でプロジェクトを検討してもらう」と説明。今月中に公募を始め、おおむね30代以下の職員で著作権に抵触しない範囲で検討に入る意向を示した。

 さらに「PTでもんだ内容は、できるものからやる。ソフト事業を中心に来年度当初あるいは今年度補正予算でプロジェクトをスタートさせたい」と意気込んだ。

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