岩手の清酒 GI登録 海外視野に販路拡大
本県で製造されている清酒が、農産物や酒類の名称を知的財産として国が保護する地理的表示(GI)法に基づき、GIに登録された。酒類での登録は本県で初めて。信頼できる特産品としてGIが浸透している欧州など、海外への輸出を含めたさらなる販路拡大が期待される。
GIは、品質や社会的評価など特定の産地ならではの特性が確立されている場合、生産基準を満たした商品だけが地域ブランドを独占的に名乗ることができる制度。本県関係ではこれまでに奥州市の前沢牛、北上市の二子さといもなどが登録されている。
清酒の登録を巡っては、県内22の製造業者が2020年から関係者と協議を重ねてきた。「県内の名水と南部杜氏の技術に支えられた口当たり柔らかでコメ由来の芳醇(ほうじゅん)なうま味が引き出された清酒」などとして特性が認められ、9月25日に国税庁からGI登録を受けた。今月11日に行われる外部機関の審査を経て、味や産地など基準を満たした清酒は「GI岩手」、または「GIオールいわて清酒」(県産の原料のみで製造)のマークを表示して順次売り出される。
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