岩泉最優秀、全国へ 北上翔南は特別賞 県高総文祭郷土芸能
第46回県高校総合文化祭郷土芸能発表会は14日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。県内各校が伝統芸能の演舞や和太鼓演奏などを繰り広げた結果、岩泉郷土芸能同好会の「中野七頭舞」が最優秀賞、宮古水産太鼓部の「潮騒」が優秀賞1席を獲得。ともに2024年夏に岐阜県で開かれる全国高校総合文化祭郷土芸能部門への出場権を獲得した。
県内16校から約310人が出演。和太鼓や神楽、鹿踊(ししおどり)、さんさ踊り、田植踊、虎舞、民謡など多様な民俗芸能を発表し、若さを前面に出して躍動した。
岩泉はエネルギッシュな舞で来場者を魅了。最優秀賞となり、坂下雄斗部長(2年)は「全国ではもっといい演舞をしたい」と決意を語った。
岩谷堂の金津流岩高鹿踊は、昨秋の3年生引退後に部員1人となり存続の危機に立たされたが、今春1年生8人が入部。堂々と一体感のあるステージを見せた。吉田心陽部長(2年)は「1人になり岩高の踊りを披露できず寂しくて悔しかったが、1年生が多く入ってくれた。初心者だけど懸命に練習し、みんなで心を一つにそろって踊り切れてうれしい」とすがすがしい表情を見せていた。
前回まで5年連続の同部門最優秀賞で、今夏の全国高総文祭優秀賞で東京公演に出演した北上翔南鬼剣舞部は、慣例により来年の全国高総文祭出場対象外となり特別賞だった。
今回は4年ぶりに一般観客も入場し、生徒たちの精いっぱいの発表に温かい拍手を送っていた。
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