花巻
納入業者に対策求める 学校給食異物混入で 花巻市
学校給食のご飯にカエルの死骸が混入していた問題で、花巻市の佐藤勝教育長は２４日、混入の経路は不明だが、外部から入る可能性について否定できないことから、ご飯の納入業者に改善策を講じるよう求めていることを明らかにした。同日の市長定例記者会見の席で述べた。
カエルの死骸は、今月１６日に市内中学校の給食で委託業者が納入した容器入りのご飯に入っていたのを生徒が見つけた。１７日に中部保健所が製造現場の立ち入り検査を行い、混入などの原因調査を実施。１９日には県学校給食会と市教委が保健所の指示事項を中心に現地で調査を行った。
市教委によると、中部保健所の調査では、製造工程のうち金属の容器に機械炊飯したご飯が盛られ、混入物がないか目視してふたを閉めるまでの１分程度の間に混入した可能性があるという。
ふたをする段階で目視が不十分だったことや、カエルの進入経路は不明ながらシャッターの小さな隙間など外部から入る可能性が指摘されていることから、現在、委託業者が混入したとみられる箇所、カエルが進入したとみられる箇所について改善を進め、目視の強化を検討している。
佐藤教育長は「再発防止に向けた改善策を早急に実施してもらい、報告書の提出とともに現地を確認し、保健所の助言を仰ぎ、問題がない場合は提供を再開したい」と述べた。
