「岩手での発見」今後に生かす 県庁訪れ交流に感謝 ドミニカ、ペルー両共和国青年団
内閣府の国際社会青年育成事業に参加しているドミニカ共和国とペルー共和国の青年団は23日、県庁に福田直環境生活部長を表敬訪問した。一行は本県で東日本大震災の被災地訪問や文化交流などのプログラムに臨み、得た経験を今後に生かすことを誓った。
両共和国の20~30代を中心とした青年16人が訪問。青年団を代表し、ドミニカ共和国のジャメル・リサニア・ペーニャフェリスさん(37)は「岩手県でのプログラムは新たな発見と、地元の人々との心のつながりに満ちた旅だった」と感謝した。
福田部長は「岩手の歴史、自然、文化、県民との出会いや交流が有意義なものになったとすれば何より。今後それぞれの立場で各国の繁栄と友好のために尽力いただくことを期待する」と激励した。
同事業は、日本と諸外国との青年交流を通じて相互の友好と理解を促進し、国際協調の精神を養い、国際社会で指導力を発揮できる青年の育成を目的とする。
両共和国の青年団は20日に来県。21日は陸前高田市の東日本大震災津波伝承館や「奇跡の一本松」などを訪れ、防災について学習。22日は遠野市で炊き出し体験や地元の若者とディスカッションを行い、災害後方支援などを学んだ。