心に残る舞台を 本番へ向け顔合わせ 前沢劇場来年2月【奥州】
奥州前沢劇場の第23回演劇公演「えぞにしき―菅江真澄 旅の記憶―」は、2024年2月4日に奥州市前沢字七日町裏の前沢ふれあいセンターで開かれる。キャスト、スタッフが24日に同センターに集まり、約3カ月半後の本番に向けて顔合わせに臨んだ。
同劇場実行委員会(鈴木秀悦会長)が主催し、前沢を題材にした演劇を通しての地域づくりと地域振興が目的。20、21年度はコロナ禍で中止となり、22年度の第22回公演は3年ぶりに再開した。
「えぞにしき」は、20年度に上演する予定だったがコロナ禍で延期に。脚本は同市前沢の胡桃沢もこさんが書いた。江戸時代に東北を旅した本草学者の菅江真澄と、歌人仲間で六日入り(現在の同市前沢白山)大肝煎りの鈴木常雄との出会いや友情を描く。
顔合わせには同市を中心とした小学生から80代までの約30人が出席。実行委の千葉尚事務局長が「一人一人の力を合わせて本番を迎えたい。公演当日が皆さんの心に残る劇になるように期待したい」とあいさつした。
参加者の自己紹介に続き、演出を担当する菅原るみ子さん(同市水沢)の指導の下、脚本読みが行われた。舞台づくりに関わるのは事務局も含めて約50人。祖父と父親と共に親子3世代で参加する小野寺美玲さん(胆沢第一小2年)は「初めての劇なので台本の漢字が読めるようになるのと、せりふを早く覚えられるようになりたい」と目標を語った。
キャストの練習は27日から主に毎週火、金曜日に実施し、12月中旬以降は本番と同じステージでも行う。
第23回公演は当日午前10時、午後2時の2回上演。12月2日からチケットを販売する予定。
実行委ではキャスト、スタッフを募集している。問い合わせは実行委事務局の同センター=0197(56)7100=へ。