北上・西和賀

百年座が35周年 29日に記念公演 さわうち太鼓【西和賀】

創立35周年記念公演に向け、練習に励むさわうち太鼓百年座

 西和賀町のさわうち太鼓百年座創立35周年記念公演(実行委主催)は、29日に同町上野々の町文化創造館銀河ホールで開かれる。節目を迎えた伝統芸能のさらなる発展と継承を願い、友好団体、姉妹団体など計13団体が演奏を繰り広げる。

 公演は3部構成で、町内団体が出演する第1部は、百年座が太鼓を指導する同町の沢内中学校、新町保育所、ワークステーション湯田・沢内のほか、沢内民謡保存会、やよい会が歌や踊りを発表する。

 第2部は姉妹団体の川西天間太鼓保存会(奥州市)、佐比内金山太鼓保存会(紫波町)、ともに県太鼓連盟に所属する時の太鼓顕彰会(一関市)に加え、念珠関辨天太鼓創成会(山形県)、和太鼓集団燁(千葉県)が演奏。第3部は和太鼓三扇会(大船渡市)、日本太鼓協会太鼓心十&ロッキーズ(東京都)に続いて百年座がトリを飾り、全団体が集結するグランドフィナーレを迎える。

 百年座は、大小の太鼓を組み合わせた「春風」、命を守る西和賀の風土や歴史を演奏で伝える「命の鼓動」を10人ほどで披露。本番に向けて沢内農業者トレーニングセンターで練習を重ねており、谷地中雪空さん(沢内中学校1年)は「太鼓は激しい動きと力強い音で、見ている人に感動を届けられる。強弱をつけるのが難しいけど、みんなに付いて行けるよう自信を持ってたたきたい」と意気込む。

 百年座は沢内村当時の村制施行100周年を記念し、1989年に結成された。町の芸術文化協会に加盟する唯一の太鼓団体として各種イベントへの出演や、震災被災地の公演などのボランティア活動に積極的に取り組んでいる。実行委員長の加藤裕座長(43)は「深く付き合わせてもらっている各団体と一緒に35周年を迎えることができてうれしい。一生懸命やってきたので、成功して地元に貢献したい」と力を込める。

 当日は午前10時15分開場、同30分開演。前売り、当日とも大人1000円、高校生以下500円、小学生以下無料。

 問い合わせは加藤座長=090(7662)0870=へ。

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