県内外

復興・防災学びの拠点 来月3日、コーナー開設 岩手県立図書館

「I―ルーム」開設に向けて準備が進む県立図書館内。震災や防災に関する学習の拠点を目指す

 盛岡市の県立図書館(森本晋也館長)は、11月3日に新コーナー「I(アイ)―ルーム」を開設する。東日本大震災関連図書の集中配架などにより、復興や防災について学びを深める拠点を目指す。

 震災から12年が経過し、記憶の風化が懸念されることや、震災を知らない子どもたちが年々増える中、図書館を活用して復興・防災教育を推進しようと、新コーナー設けることにした。従来DVD・CDを観賞できる音と映像のコーナー、ビジネス図書を集めるコーナーだった約300平方メートルを衣替えする。

 書棚は▽東日本大震災▽防災▽自然災害―に大別し、関連する書籍約4200冊を配架する。パネルなどで震災発生当事の様子を伝える新聞記事と写真をはじめ、震災遺構や語り部、ガイドなどを通じたさまざまな形の伝承活動を紹介。関連資料を含め、開設時に約1万点を配置する。

 学びに必要な図書・資料の提供のほか、ワークショップの企画・開催、学校などへの図書貸し出しなどを目指す。また、自然災害、防災の総合的な学習や、県内の震災津波関連施設のサテライト的な機能を担うことも想定している。

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