奥州・金ケ崎

備蓄食品 味に自信 リゾット3種販売 岩谷堂高生と岩手缶詰開発【奥州】

卒業研究でリゾット缶詰を商品化し、文化祭で販売した(左から)菊池さんと立野さん

 県立岩谷堂高校生物生産系列3年の男子生徒3人は、卒業研究として岩手缶詰(本社釜石市、山下純明代表取締役社長)と共同でリゾットの缶詰3種を開発し、28日に奥州市江刺の同校で開いた文化祭「岩高祭」で初めて販売した。東日本大震災の教訓などから、加熱しなくてもおいしい備蓄食品を目指したもので、生徒らは「試行錯誤を重ね、納得できる自信作ができた」と胸を張った。

 この3人は菊池将矢さん(18)と矢嶋大起さん(17)、立野正悟さん(18)。2022年度卒業生が野菜スープの缶詰を候補に進めていた研究テーマ「災害時でも加熱を必要とせずにおいしく食べられる備蓄食品」を引き継ぎ、材料を再考して、実習で栽培したひとめぼれの玄米を使ったリゾットの缶詰を商品化した。

 各自1種類を担当し、苦労を重ねて完成させたのは、豆3種が入った「トマトのリゾット」、野菜のうま味を凝縮した鶏肉入りの「コンソメのリゾット」、ウズラの卵とキクラゲが入ったピリ辛味の「中華風のリゾット」。価格は税込みで1缶(275グラム入り)500円。

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