一関の味覚ずらり きょうまで農業祭、住宅祭 快適住まい提案も
一関市の第73回いちのせき産業まつり「農業祭」(実行委主催)と、「住宅祭2023」(同)は28日、同市狐禅寺の市総合体育館(ユードーム)で始まった。農業祭では市内で生産された野菜や果実、農畜産物加工品などを多数用意し、一関の味覚を売り込み。住宅祭では「省エネ住宅と地産材活用」をテーマにした特別展示のほか、住宅関連事業者のPRブースが設けられ、多くの来場者でにぎわっている。29日まで。
農業祭は、市内や周辺地域で生産される優れた農畜産物、加工品を展示、即売する秋の恒例行事。住宅祭は、安心な暮らしを実現する住まい、新しい生活様式に対応した住宅に関する知識、情報を提供しようと開かれている。
初日は、両実行委の関係者や県議、市議らが出席して屋外ステージで合同開会式が行われ、産業まつり実行委を代表して石川隆明副市長が「子どもから高齢者まで楽しんでもらおうと、数多くのイベントコーナーを開設した。生産者と消費者が交流を深め、さらに一関の農産物を市内外に情報発信できるいい機会だ。十分に楽しんでいただきたい」とあいさつ。
住宅祭の村上恵志実行委員長は「約40年にわたり開催してきた県内随一の規模と歴史を誇る住宅祭だ。ご家族で情報を見て、知って、参加していただける住宅祭になることを期待している」とイベントをPRした。
農業祭では、大根や白菜、里芋、長ネギ、タマネギ、シイタケ、リンゴなどを安く提供する農産物直売コーナーをはじめ、多種多様な飲食物が楽しめる屋台村コーナー、農産加工品を集めた両磐交流コーナー、各種団体によるPRコーナーなどが開設されている。
同時開催の「いわて南牛まつり」のコーナーでは、精肉が通常価格よりも安く手に入るとあって長蛇の列ができるなど、串焼き販売と合わせて人気を集めていた。
一方、住宅祭は市内の住宅関連事業者が出展し、快適で良好な住まいづくりを提案している。テーマに合わせた特別企画展示で省エネと地産材活用の情報を発信しているほか、最新のホームIoT(モノのインターネット)設備が体験できるブースも設けている。
最終日は午前9時30分から午後3時まで開催。屋外ステージでは午前10時から古内神楽、11時から藤沢マーチングバンド、午後2時からむろね南流太鼓の発表などが行われる。屋内では午後1時30分から餅まきがある。