厳美渓 錦の装い【一関】
一関市厳美町の名勝天然記念物・厳美渓は紅葉の季節を迎え、エメラルドグリーンの渓流とのコントラストが観光客を楽しませている。
磐井川によって浸食され、奇岩や深淵などが織り成す渓谷沿いには、カエデやモミジなどが植栽されており、紅葉の名所としても名高い。今年は猛暑の影響もあって紅葉は例年よりも遅かったが、10月下旬になって気温が下がってきたことで木々も色づいてきた。
30日の県内は高気圧の影響で朝から青空が広がり、最高気温は奥州・江刺で20・3度となったのをはじめ、北上19・9度、花巻19・7度、一関19・1度(いずれも盛岡地方気象台調べ)などと暖かい一日となった。
厳美渓では、国内だけでなく台湾やインドネシア、タイなど海外からの観光客も増えてきており、スマートフォンを手に散策する姿が目に付く。厳美渓レストハウスの岩井確司代表取締役は「写真撮影の手伝いを次々と頼まれて忙しいくらい」と笑顔を見せる。
同気象台によると、31日の県内は高気圧に覆われるため、晴れや曇りの見込み。