北上・西和賀

師匠5人新たに認定 伝統継承へ決意 北藤根鬼剣舞【北上】

秘伝書と「証」を手に、伝統継承へ決意を新たにする新師匠の5人

 北上市和賀町の北藤根鬼剣舞(伊藤大輝庭元)は、長年活動に取り組んできた5人を新たに師匠に認定した。5人には秘伝書などが伝授され、一層の活動充実と伝統継承へ決意を新たにしている。

 今回、師匠に認定されたのは大工菊池将人さん(33)=町分=、会社員千葉悟さん(39)=和賀町藤根=、会社員早川敏浩さん(39)=芳町=の踊り手3人と、サービス業伊藤秋江さん(45)=和賀町藤根=、会社員髙橋久美子さん(45)=同=の笛吹き手2人。

 5人は週1回の定例練習のほか、別の日にも集まり半年以上にわたり特別に稽古を重ねた。最終的に伊藤庭元と、従来からの師匠5人が「師匠にふさわしい」と判断。踊り手3人に秘伝書、笛吹き手2人に「証」が10月中旬に伝授された。

 北藤根鬼剣舞は花巻市の南笹間鬼剣舞の教えで創始され、1923(大正12)年、岩崎鬼剣舞から改めて秘伝書が伝授された。その後、秘伝書紛失や後継者不足で一時途絶えかけたが20年ほど前、伊藤庭元ら3人が中心となり再始動。現在は10~50代の約30人で活動している。

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