念願の地元産 出来に期待 北上市内初、ワイナリー開所 三浦ぶどう園
北上市立花の三浦ぶどう園は市内初となるワイナリーを開所し、今季からワイン造りを始めた。地域に根差した味わい豊かなローカルワインを醸造しようと仕込み作業が行われており、三浦和俊園主(69)は「ブドウの特色を生かした地元産ワインを多くの人に楽しんでもらいたい」と出来に期待する。
新設した「展勝地ワイナリー」は、三浦園主の自宅そばの住宅を購入し、作業場に増改築。除梗破砕機や搾汁機、醸造タンク、充填(じゅうてん)機などの設備をそろえた。10月16日に果実酒製造免許の交付を受け、同20日に事務所開き、同25日に初仕込みが行われた。
初日に仕込んだのは、同園で直近に収穫した白ワイン用品種の「ホワイトペガール」350キロ。「国立シードレス」も原料に加え、750ミリリットルで350~400本を製造する見通しだ。今後は、ともに日本固有のヤマブドウから交配した品種で、酸味の強い「ブラックペガール」と、濃厚な色素を持つ「小公子」を使った赤ワインも仕込む。ワインに続き、地元産リンゴによるシードルの醸造も予定している。
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