一関・平泉

紅葉の下 稚児愛らしく 平泉・秋の藤原まつり開幕

見頃を迎えた紅葉の下、幼児10人が参加した稚児行列=1日、平泉町・中尊寺

 紅葉が見頃を迎えた平泉町内に一層の彩りを添える第73回秋の藤原まつり(平泉観光協会主催)は1日開幕し、中尊寺と毛越寺で奥州藤原氏の遺徳をしのぶ法要がそれぞれ営まれた。3日までの期間中は毛越寺で国重要無形民俗文化財「延年の舞」公演、中尊寺で能奉演などが行われる。

 このうち中尊寺(奥山元照貫首)では一山の僧侶や町、主催団体の代表らが参列し本堂で藤原四代公追善法要が営まれた後、法楽として稚児行列が行われた。

 行列には町内外から4~6歳児10人が参加。男子は烏帽子(えぼし)、女子は宝冠をそれぞれかぶり、赤と青の狩衣(かりぎぬ)・直垂(ひたたれ)をまとった姿にカエデの小枝を持ち、葉が赤や黄色に色づいた木々の下、本堂から金色堂までの参道300メートルを練り歩いた。

 一関市赤荻から参加した千田結暉ちゃん(4)は、色鮮やかな衣装をまとい化粧した自身の姿に「かっこいい」と笑顔。祖母の登嶋政子さん(67)は「藤原まつりの稚児行列を実際に見るのは今回が初めて。華やかな様子が素晴らしい」と語り、孫の晴れ舞台をうれしそうに見守っていた。

 2日は、郷土芸能として行山流舞川鹿子躍(ししおどり)(一関市)と栗原神楽(宮城県栗原市)を町内3カ所で披露。3日は毛越寺で「延年の舞」、中尊寺境内の白山神社能舞台では町内幼児の謡や喜桜会の謡・仕舞、能「猩々(しょうじょう)」奉演が行われる。

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