一関・平泉

シクラメン 紅まぶしく きょう「立冬」【一関】

ビニールハウス内一面を覆うようにピンクや赤の花を咲かせたシクラメン=一関市厳美町

 8日は二十四節気の「立冬」。暦の上では冬の始まりを指し、初霜や初雪の便りが聞かれる頃とされる。

 7日の県南地方は前線や気圧の谷の影響で初めのうち雨だったものの、次第に曇りや晴れ。最高気温は一関21・6度、奥州市江刺21・5度、北上20・0度(いずれも盛岡地方気象台調べ)と10月上旬並みの暖かさとなった。

 県内でも山岳部の道路閉鎖など冬を迎える準備が進む中、一関市厳美町字高田の農業佐藤修司さん(60)方では、冬を彩る鉢花で年末の贈答用としても人気が高いシクラメンがビニールハウス内一面を覆うようにピンクや赤、白の色鮮やかな花を咲かせている。

 4棟のハウスで約100種類、3000鉢を栽培。猛暑の影響で例年より開花が遅れたものの今季も1日から販売を始め、直売のほか出荷も12月からの関東方面を中心に年末まで続く。

 農業分野でも資材や燃料費高騰の影響は大きく、栽培開始から30年間据え置いてきた価格を初めて改定。佐藤さんは「常連客の温かい助言もあり、やむなく値上げを決めた。今後もできる限り続けていきたい」と花の手入れを続けていた。

 同気象台によると、8日の県内は寒気の影響で雨の降る所があるが、次第に高気圧に覆われて晴れや曇りの見込み。

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