在学中のクロッキー公開 釜津田さん作品展【花巻】
花巻市大通りの絵画教室講師釜津田啓子さん(87)の作品展「思い出のクロッキー展」は、同市上町の賢治の広場で開かれている。釜津田さんが在学中に描いた速写画を中心に33点を展示し、来場者の関心を誘っている。
釜津田さんは、市内の高校を卒業後、盛岡短大美術工芸科で油絵を専攻。深沢省三らに師事し、奨学生として3年間にわたり腕を磨いた。現在は絵画教室れもんの会の講師を務めている。
作品展では同短大在学中に課題として描いたクロッキーを初めて公開。裸婦をモデルに10~15分程度で素早く描く技術を磨いた20歳の頃の作品で、線の流れの美しさの中にも骨格の力強さが表現されている。
麻に胡粉(ごふん)とにかわを混ぜたものを塗った手製のキャンバスに描いた油絵もあり、「ただただ楽しかった。絵描きになりたいというのではなく、『きょうはうまく描けた』『きょうは油絵だ』などと夢中で、青春まっただ中だった」と当時を振り返る。
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