一関・平泉

「貴重な時間楽しんで」 後輩ら、出場OBにエール 一関学院 元高校球児大会激励式

本県代表として大会に出場する一関学院野球部OBの菅原さん(中央)にエールを送った激励式

 戦後初めて全国高校野球選手権大会が中止となった2020年の高校球児が中心となったプロジェクト「あの夏を取り戻せ~全国元高校球児野球大会2020―2023~」(29日~12月1日)に本県代表として出場する一関学院OBの激励式は14日、同市赤荻地内の同校野球場で行われ、チームの一員として出場する菅原諒太さん(21)=同市萩荘=に後輩や同校関係者がエールを送った。

 式には、菅原さんが出場メンバーを代表して出席したほか、野球部の1、2年生を中心に同校同窓会、同部後援会、同部OB会や、教職員代表ら合わせて70人ほどが参加した。

 野球部を代表して松本導士主将(2年)が甲子園でのプレーがかなわなかった先輩たちの思いを背負い、甲子園出場を目指して日々努力していることを伝えた上で、「今回のプロジェクトでは1試合しかプレーできませんが、貴重な時間を楽しんできてください。応援しています」と期待を寄せた。

 菅原さんによると、大会には当時の3年生29人のうち17人が出場予定。菅原さんは所属する職場の野球チームで練習に励んでおり、間近に迫った大会に向けて「仲間と再び野球ができることに喜びを感じた。全員が出場できないのは残念だが、精いっぱい楽しんできたい。(プロジェクト関係者の)皆さんの協力に感謝を込めながら野球をしたい」と思いを述べた。

 同校野球部の髙橋滋監督にとって、20年は監督就任1年目で夏の甲子園出場を目指した特別な年。「選手と共に悔しく、残念な思いがよみがえる。甲子園は一緒に行きたかった場所だった」と振り返った上で、3年越しでの教え子たちの悲願達成に「彼らのような強いチームをつくることが今も目標になっている。当時のことを思い出しながら思い切り楽しんでほしい」と語っていた。

 式では各団体の代表者から菅原さんに協力金が贈られた。

 大会には各都道府県から代表チームが参加し、初日には阪神甲子園球場(兵庫県)で入場行進やシートノック、記念セレモニーなどが行われる。

 2日目と最終日は近隣の球場に分かれて各チーム1試合限定で試合を行う計画で、一関学院OBは30日に兵庫県明石市の県立明石公園トーカロ球場で龍谷大平安OB(京都府)と対戦する。

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