花巻

ハクサイ丸々ずっしり 花巻・南城小3年生 下ノ畑で収穫体験

大きく実ったハクサイを収穫し笑顔を見せる南城小の3年生

 花巻市立南城小学校の3年生73人は22日、同市桜町にある宮沢賢治自耕の地「下ノ畑」でハクサイの収穫を体験した。今年は特に出来が良く、胴回りが太くずっしりと重たいハクサイを抱え、笑顔を弾けさせた。

 下ノ畑は1926(大正15)年に花巻農学校を退職した賢治が開墾した土地。ハクサイやアスパラガス、トマトなど当時は珍しかった野菜を育てたとされる。現在は、宮沢賢治「下の畑」保存会が復活させ、約2400平方メートルを管理する。

 今年は140平方メートルほどに、仙台市の明成高校の生徒が育てたハクサイの苗約460株を9月に定植。賢治も育てたとされる品種で東日本大震災からの復興事業で国際宇宙ステーションに打ち上げられた後に地球を約500周回った種から育てた「松島純二号」と、新たに開発された「祭典ネオ70」の2種類を栽培した。

 収穫には保存会の会員、南城小3年生をはじめ、明成高と花巻農業高農業クラブの生徒、地元住民など約100人が参加。児童は大きなハクサイを選んで横に倒し、根元を包丁で切り落とし抱え上げた。

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