全国金賞へ決意新た 一体感ある演技披露 専北高マーチング【北上】
北上市新穀町の専大北上高校吹奏楽部(小林千鯉部長、部員50人)は、12月10日にさいたま市のさいたまスーパーアリーナで開かれる第51回マーチングバンド全国大会に3年連続16度目の出場を決めた。今月、全国大会出場報告を兼ねたマーチング発表会を行い、部員たちは一体感のある演奏と演技を見せ、悲願の全国大会金賞へ決意を新たにした。
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同部は、予選となる第52回マーチングバンド・バトントワーリング東北大会(4日、宮城県利府町・グランディ21)のマーチングバンド部門高校の部で「ムーンライト ノクターン」を披露。さまざまな月の姿形、光から人々の思いを連想させるショーで、見事に金賞を受賞。11チームのうち上位3チームに与えられる全国切符を手にした。
今年は、1年生部員が全体の半数の25人。吹奏楽コンクールや依頼公演などと並行しながら半年間、マーチングに磨きをかけてきた。熊谷和彦顧問は「全学年が主体的に取り組み、チームワークがよかった。上級生がよく指導し1年生もついていき、3年生がうまくまとめてくれた」と語り、小林部長は「3年連続の全国大会出場で歴史をつなぎ、先輩方や支えて下さった方々に恩返しできた」と感謝する。
9日に北上市相去町の北上総合体育館で行われた発表会には、部員の父母や卒業生、市民ら約400人が来場。第1部ではポップスを中心に演奏し、第2部で全国大会に向けバージョンアップした「ムーンライト ノクターン」を披露。各部員が隊列をきれいに整え機敏な動きを見せ、一体感のある演奏と華やかなカラーガードで来場者を魅了した。北上一輪車クラブや吹奏楽部卒業生によるカラーガードチーム、同校総合探究部ダンスグループも賛助出演し花を添えた。
昨年の全国大会は銅賞で、過去最高は銀賞。目指すのは初の金賞だ。マーチングのリーダー・ドラムメジャーの小野寺永子さん(3年)は「大切な人に思いを届けるショー。東北大会では足りない点もあったが、全国大会では気持ちを強く持ち笑顔で演奏、演技したい」と抱負。小林部長は「細かい部分をどれだけやれるか。そこを乗り越えた先に金賞があると思う」と決意を語った。