一関・平泉

「本家」本宮町 初訪問 むろね南流太鼓 和歌山県田辺市 こだま祭出演へ【一関】

田辺市訪問を前に最後の練習に励むむろね南流太鼓のメンバー

 一関市室根町のむろね南流太鼓(奥野幸市会長)は、26日に同市の姉妹都市・和歌山県田辺市本宮町を初訪問し、産業祭「第59回こだま祭」に出演する。新型コロナウイルスの影響を受けて訪問を見送っていたが実現の運びとなり、メンバーは23日夜に訪問前最後の練習に取り組み本番に向け意欲を高めた。

 本宮町は、熊野本宮大社の分霊を勧請して室根神社が創建した歴史から旧室根村と友好都市となり、同神社特別大祭などに同町の和太鼓グループ奥熊野太鼓が出演してきた縁もあって交流が続いている。

 むろね南流太鼓は、明治時代に宮城県気仙沼市から伝承されたという「打ちばやし」を継承し1997年結成。創作曲の演奏にも取り組んでいる。当初は2020、21年の訪問を予定していたが、コロナ禍で見送っていた。

 訪問するのは20~80代の10人で、現地では「打ちばやし」のほか、一関地方の和太鼓団体の合同曲「いわいばやし」を演奏。同大祭の「お下がり太鼓」のアレンジも披露して地元室根をPRする。こだま祭り以外にも、熊野本宮大社の参拝、熊野速玉大社がある新宮市訪問などを計画している。

 同日に室根中学校で行われた練習では、息の合った力強い音を響かせた。奥野会長は「3年以上待った、室根の本家ともいえる田辺への訪問。現地に行けない会員らの思いも込めて演奏してくる」と意欲を示した。

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