一関・平泉

食肉生産3社初コラボ オリジナルも販売 肉丼祭 きょうまで【一関】

初コラボの肉丼祭で販売されている共同製作の一関プレミア丼。初日から多くの人が買い求めた
いわて門崎丑牧場×一関ミート×オヤマ

 牛肉のいわて門崎丑牧場、豚肉の一関ミート、鶏肉のオヤマ、一関市を代表する食肉生産業3社が初めてコラボしたイベント「肉丼祭」は25日、2日間の日程で同市大町の街なか産直新鮮館おおまちで始まった。3社それぞれの商品のほか、イベントに合わせて共同製作したオリジナル丼「一関プレミア丼」も販売されており、全国に誇る上質な肉を地元市民にアピールしている。

 同イベントは、いわて門崎丑牧場が今年で開業100周年を迎えたことから、地域の人と足並みをそろえることで新しい発見を生み出し、全国に発信していこうという思いを込め、同社が一関ミートとオヤマに打診して実現。3社がいずれも取引、出荷している新鮮館が会場となった。

 屋外にテントを設置してハンバーグやフランクフルト、唐揚げなどそれぞれの商品を販売しているほか、店内にはお歳暮コーナーも開設。このイベント限りとなる一関プレミア丼も提供しており、1回の会計で2000円以上(税込み)購入すれば各社商品などが当たる抽選会に参加できる。

 一関プレミア丼は、それぞれの肉の特色を生かしながら試食を重ね生み出された。いわて門崎丑牧場の特製ロースステーキ、一関ミートのローストポークとカリーブルスト、オヤマのヤンニョムチキンマヨが絶妙なバランスで盛り付けられた。「いいよ、にく」にちなみ1429円で1日限定300食販売され、初日から多くの人が買い求めた。

 今回のイベントについて、一関ミートの石川圭太代表取締役社長は「一関を離れている時に、一関を誰かに自慢する機会がないと思っていたので、このコラボは理想に描いていた形になっている」、オヤマデリカ部の岩渕悠介さんも「イベントなどで互いに出展したことはあるが、3社合同で新しい物を作ることで、知名度が向上しブランドを知ってもらえる」と歓迎。いわて門崎丑牧場の下村利香統括部長は「生産者自らタッグを組んでこのようなイベントを開催するのは初めてだと思う。地元の皆さんに、地元にこれだけ生産者がいて全国に誇れる食材があるということを再発見してもらいたい」と語る。

 今後も3社が連携した企画を検討するといい、新鮮館を運営する一関まちづくり会社の梁川真一代表取締役は「こうやって手をつないだイベントは今までなかったのでできて良かった。これからも地元の農畜産物を発信できる機会をつくっていきたい」と意欲を示している。

 最終日の26日の開催時間は午前10時~午後4時。

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