県内外

独自のアイデア紹介 メイカー展に13組参加 盛岡

多脚ロボットなど13組の作品が紹介されたメイカー展

 県内でものづくりに取り組む個人や事業者の作品を一堂に集めた「いわてメイカー展」(県主催)は26日、盛岡市のいわて県民情報交流センター(アイーナ)で開かれた。多脚ロボットや環境測定装置など個性豊かな作品が並び、来場者の関心を集めた。

 モノの作り手(メイカー)が独自のアイデアを基にデジタル工作機などで製作した作品の展示を通じ、ビジネスマッチングの機会を提供して県民のものづくりへの興味・関心を喚起しようと2020年度から開催している。

 今回は、3Dプリンターを活用して製作した多脚ロボットや温度、湿度、気圧、土壌水分といった家庭菜園の環境を測定する装置など、県内のメイカー13組が出展した。

 このうち同市の真崎要介さん(68)は、趣味で製作した6本脚の歩行ロボットを展示。アニメ「攻殻機動隊」に登場する多脚戦車のイメージを参考に、3Dプリンターを使って正常に作動するようデザインの変更を繰り返しながら約半年かけて完成させた。

 偶然立ち寄った同市の髙橋猛さん(75)は、ロボットが動く様子を興味深そうに見学。「6本脚で自由自在に動いて驚いた。趣味でやっているとのことだが、能力も技術もあって素晴らしい」と感心していた。

 県が運営を委託するNPO法人IRCプロジェクト理事長で県立大ソフトウェア情報学部2年の阿部嵩生さん(19)は「いろいろなものづくりに取り組む人の交流の機会は重要。難しいものと捉えずに、多くの人に『こういうモノが作れるんだ』と知ってもらい、ものづくりの機運を高めたい」と話していた。

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