一関・平泉

フリースクール・虹の学園 来年4月開園 「楽しめる学びを」 一関・花泉

フリースクール「虹の学園」開園に向けた思いを語る熊谷代表理事

 一関市の一般社団法人虹パーク(熊谷貴典代表理事)は26日、多彩な体験学習を通して子どもが元気で個性豊かに育つ教育環境を保障するもう一つの学校「虹の学園」を2024年4月7日に開園することを明らかにした。今年3月末に閉校した同市花泉町の旧花泉小学校の施設を市から無償で借り受け開設される県内では初の本格的なフリースクールで、不登校の児童生徒に教育を受ける機会を提供する場としても期待が寄せられている。

 奥州市江刺の江刺体育文化会館ささらホールで開かれた第50回民主教育をつくる県民集会「教育フォーラムin県南」で熊谷代表理事(50)が壇上に立ち、「不登校問題が出てきたことで学びを楽しめない、学校で教育ができていないことに問題意識を感じ、フリースクールを立ち上げることにした。子どもと大人、地域と一緒にこれから実践していく」と決意を示した。

 虹の学園では、教育理念に▽子どもの要求と発達段階に応じたプロジェクト学習(体験学習)を通じて、生きる力を子ども自身で獲得する場所と時間を保障▽異年齢での協同と食育を通して、比較や競争で子どもを追い立てず、他者理解と自立の芽を育てる―の二つを掲げた教育を実践。具体的なカリキュラムでは通常の授業ではなく、発電や学校アートなどの学園づくりプロジェクトと、ホームスパンや森の学園などのチャレンジプロジェクトの二つの体験学習にじっくり時間をかけて取り組む。給食は行わず、毎日みんなで昼食を作ることで、食育はもとより保護者の負担軽減にもつなげる。

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