インフル流行警報発令 中部、奥州など基準超 岩手県
県は29日、インフルエンザの流行状況について、20~26日の県内1定点医療機関当たりの患者発生状況(定点報告)が警報基準値の30・0を上回ったとして、流行警報を出した。記録が残る1981年度以降、2009年度に次ぐ過去2番目の早い発令。保健所管内別で見ると、中部や奥州など五つの管内で基準値を上回っており、感染拡大防止へ基本的な予防対策の徹底を呼び掛けている。
県医療政策室によると、今シーズンは10月上旬に流行入り。県全体の定点報告は第45週(6~12日)に注意報基準値の10・0を超え、46週(13~19日)も23・38と上昇。47週(20~26日)には33・97となり、警報基準値を上回った。保健所管内別では県央が52・67、中部40・90、盛岡市39・55、宮古38・2、奥州35・57などとなった。
年代別患者発生状況を見ると、10~15歳が全体の26%と高い割合を占めており、今シーズンの学校休業措置は29日現在で延べ216件。記録が残る14年度以降で最多となった。
県は12月から翌年3月にかけて大きな流行になるとみて、予防対策として手洗いや咳エチケットの励行などを呼び掛けるとともに、症状がある場合は無理をして学校や職場に行かないよう注意喚起している。