輸出拡大へトップセールス 東南アジア2カ国で 岩手県産品
達増拓也知事は5日、農林水産物をはじめとする県産品の販路拡大に向け、2023年度に東南アジアでトップセールスを実施すると発表した。農業、商工団体の関係者と共にマレーシア、シンガポールの2カ国を訪問し、本県の観光プロモーションも兼ねて県産品の魅力を発信する。【2面に関連】
同日の県議会一般質問で、畠山茂氏(希望いわて)、川村伸浩氏(自民党)が取り上げた。
県ではJAなどの関係機関と連携し、アジアや北米地域をターゲットとした輸出拡大の取り組みを展開。22年12月には、達増知事がカナダでトップセールスを実施。レストランやメディア、政府関係者らを招いたレセプションなどを通じ、県産のコメやリンゴ、食品などをPRした。県によると、こうした取り組みの効果もあり、カナダでの昨年度の輸出額は、コメが前年度比約13倍、リンゴ、牛肉がいずれも約3倍と大幅に増加したという。
今年度は日本食の需要が高まっているマレーシア、シンガポールの2カ国に着目。地域ブランド保護の地理的表示(GI)登録を受けた「岩手の清酒」など、県産農林水産物や県産食品を現地でPRすることで、新たな需要と取引の創出につなげる。米紙ニューヨーク・タイムズに盛岡市が取り上げられたことなどもアピールし、海外からの誘客促進も図る。
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