伊集院静さんの著書紹介 胆沢図書館 追悼展【奥州】
11月24日に死去した直木賞作家・伊集院静さんの著書を集めた追悼展は、奥州市胆沢南都田の胆沢図書館で開かれている。エッセー「大人の流儀」シリーズをはじめ、直木賞受賞作「受け月」など、約30冊を受付カウンターに並べて貸し出している。今月24日まで。
伊集院さんは10月に肝内胆管がんを公表し、治療のため執筆活動を休止していた。追悼展を企画した同館読書指導員の三田量子さんは「訃報を知り、初めてエッセーを読んだ。話し言葉のような文章で読みやすく、読むというよりも聞くという感覚だった」と、一読を勧めている。
2011年から刊行されてきたエッセー「大人の流儀」シリーズは累計200万部を超えるベストセラーで、同館利用者からも新刊が出るたびに問い合わせが寄せられたという。
追悼展では伊集院さんの著書に加え、死別した前妻、夏目雅子さんの生涯を伝える「夏目雅子―27年のいのちを訪ねて」なども並んだ。
開館時間は午前9時30分~午後7時。月曜休館。