一関・平泉

花咲かせ新年の準備 きょう「大雪」【平泉】

新年を迎える境内の諸堂に供える八重桜を模した飾り花を作る職員=平泉町・毛越寺

 7日は二十四節気の「大雪」。暦の上では雪が盛んに降るようになり、寒さも厳しくなる頃とされる中、平泉町の毛越寺(藤里明久貫主)では新年を迎える準備の飾り花作りが本格化。作業が行われている部屋の中は八重桜を模した多くの花々で早くも華やかな春の雰囲気に包まれている。

 飾り花は、同寺に伝わる国重要無形民俗文化財延年の舞「花折」にちなむもの。同寺職員が型抜きし縁を染料で朱色に染めた和紙を10枚重ねて貼り合わせ、形を丸く整えた花飾りを約300個手作りしている。

 仕上げた花は桜の木に取り付け境内の常行堂や開山堂、位牌堂に供えるほか、延年の舞で童子が手にする小道具の小枝に飾る。初めて作業に参加する加藤生知御さん(43)は「今年はいろいろあった1年だった。来年は自分だけでなく皆さんが笑顔でいられる年になってほしい」と語った。

 盛岡地方気象台によると、6日の県南地方は気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨。最高気温は一関、北上、花巻でいずれも8・0度と平年並みとなった。7日の県内は前線や寒気の影響で曇りや晴れで、昼すぎからは雨の降る所が多く、夜は雪の降る所もある見込み。

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