花巻

舞い納め 優雅に 早池峰大償神楽 花巻・大迫

多くの来場者を魅了した大償神楽の舞い納め

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録される花巻市大迫町の早池峰大償神楽の舞い納めが17日、町内で行われた。1年を締めくくる舞で、詰め掛けたファンを魅了した。

 大償神楽保存会(阿部輝雄会長)は、同町内川目の神楽の館で「鳥舞」を皮切りに「三番叟(さんばそう)」「笹分け」「天照五穀」など8演目を披露。このうち「天照五穀」は農業の始まりを表した演目で、古民家の趣のある板間で太鼓やかねなどの音に合わせて優雅な女舞を披露した。

 会場は立ち見が出るほどの来場者であふれ、盛岡市の中鉢波義子さん(75)は娘と鑑賞し、「実家でも神楽をやっていたので、一度見てみたいと思い初めて訪れた。すごい迫力で驚いた」と話していた。

 早池峰神楽は同町内川目の大償神楽と岳神楽の総称で、1976年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2009年にはユネスコの無形文化遺産に登録された。24年の舞い初めは、大償神楽が1月2日午前11時から神楽の館で、岳神楽は同3日午後1時から早池峰神社参集殿でそれぞれ行われる。

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