北上・西和賀

患者宅で遠隔診療 北上市モバイルクリニック 25日から本格運用

 北上市は、看護師が移動診療車に同乗し患者宅を訪れ、医師がオンライン診療する「モバイルクリニック」事業を25日から本格運用する。市内の8医療機関が参加し、市内16地区のうち診療所のない8地区の慢性患者を対象に診察。患者は自宅に居ながら受診でき、通院負担軽減につながると期待される。

 市は2022年11月から23年2月まで、北上済生会病院の患者を対象に実証実験を行った。運転手と看護師が患者宅まで訪れ、車内のテレビ会議システムを通じ病院内の医師が遠隔地の患者を診察。週3回、延べ31日間で23人、44件の利用があった。

 利用者からは「通院が大変だったが、家まで来てくれて助かる」「看護師がサポートし、医師が丁寧に診てくれる」といった好意的な声が多かった一方で、服薬指導や病院側の負担、協力体制構築といった課題もあった。

 これらを踏まえ、市は23年度に入り市内医療機関に参加を募り、本格運用へ看護師3人を採用。北上医師会や関係機関と準備を進めてきた。

 対象は医療機関のない二子、更木、黒岩、口内、稲瀬、和賀、岩崎、藤根の各地区に住み、参加医療機関に定期的に通院、病状が落ち着き、かかりつけ医がオンライン診療に適すると診断された患者となる。

 診察は平日で1日最大5、6件程度を想定。北上薬剤師会も全面協力し、薬は後日、本人や家族が受け取りに行ったり郵送したりと個別に対応する。

 八重樫浩文市長は9日の記者会見で「昨年度の実証実験を踏まえ、患者さんの評価をいただいた上で本格運用となる。8医療機関で本格実施し、いろいろ検証しながら市民の健康を守る最大の目標を達成していきたい」と述べた。

 参加医療機関は次の通り。

 いわぶち脳神経クリニック、きたかみ駅前内科クリニック、北上済生会病院、日高見中央クリニック、前田皮膚科クリニック、松浦脳神経外科、みなみ内科クリニック、室岡医院

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