北上・西和賀

豊かな風味に期待 寒ざらしそば仕込み盛ん 西和賀産業公社

雪の中で行われている寒ざらしそばの仕込み作業

 冷水に浸したソバの実を寒風にさらし、おいしさを引き出す「寒ざらしそば」の仕込みが西和賀町内で行われている。同町上野々の西和賀産業公社の製造工場では10日、従業員がソバを乾燥させる作業に取り組み、豊かな風味に期待した。

 寒ざらしは、極寒の気候風土を生かした手法で、秋に収穫した町内産の新そばを冷たい水に約1週間漬けた後、寒風に1週間さらして乾燥させる。江戸時代には玄そばを種子として保存するために行われており、冷水に漬けることであくや雑味が抜け、寒風により甘みや風味が増すとされる。同公社が毎年手掛けており、今季の仕込みは2023年12月27日にスタートした。

 従業員は冷水からソバの実の袋を引き揚げ、ケースに均等に広げ、屋外にある棚に配置。乾燥作業は2月まで続く見込みで、約1トンを仕込む計画だ。

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