花巻

市内企業の魅力知って 窓ガラス工場など見学 高校生向けバスツアー【花巻】

複層ガラスの組み立て工程を見学する生徒たち

 花巻市が主催する「はなまき企業見学バスツアー」が11日、市内の事業所で始まった。人材不足が課題となっている市内企業のPR支援、就職を考える高校生の市内企業への理解促進が目的。12日までの2日間、県内の高校生が市内12事業所を訪ね、花巻の産業の魅力に触れる。

 市はこれまで新型コロナウイルスの影響で実施できなかった高校生の会社見学の代替策として、市内企業が動画で自社の魅力や仕事のやりがい、社内の様子などを紹介する出前型企業説明会を学校で開催してきた。新型コロナの5類移行に伴い直接見学を希望する声が多くバスツアーを企画した。

 ツアーはさまざまなものづくりを見学する製造業コースと、幅広い業種に触れる複合業種コースを設定。2日間で計4コースに花巻を中心に盛岡、北上の高校に在籍する1、2年生約40人が参加する予定。

 初日の製造業コースのうち、住宅用窓ガラスを製造する日本板硝子ビルディングプロダクツ花巻センター(同市北湯口)には、1、2年生11人が訪問。事業内容や同センター主要製造品の複層ガラスについて説明を受けた後、工場でガラスの切断から複層ガラスを組み立てるまでの工程を見学した。

 花巻農2年菊池結華さん(16)は「話だけだと単純な作業だが、実際の作業を見るととても繊細なことが分かった。学校の学びとは全然違う分野だが、実際に見学することで将来について視野を広げられた」などと話し、火災時に延焼を抑える網入りガラスの作り方などを質問していた。

 工場を案内した同センターの森岡健一センター長は「花巻に住宅の窓ガラスを造っている工場があることを知ってほしい。専門的な知識は就職してから学べる。まずは高校生活をエンジョイし、友人や先生とコミュニケーションを取れる人になってほしい」と話していた。

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