北上・西和賀

半導体 役割知って 児童対象に出前授業 ジャパンセミコン【北上】

児童らが電気回路の仕組みや半導体の役割などを学んだ半導体環境出前授業

 北上市北工業団地の半導体製造業ジャパンセミコンダクター岩手事業所は11日、児童を対象とした半導体環境出前授業を同市村崎野の飯豊地区交流センターで行った。受講した子どもたちは電子部品を触ったり、回路工作に挑戦したりしながら半導体の役割や仕組みなどに理解を深めた。

 同社は1973年に創業。さまざまな電子機器を制御する半導体などを中心に製造している。岩手事業所の従業員数は約700人。障がい者福祉施設による販売会や希少植物の植栽など社会貢献活動も積極的に行っている。

 出前授業は、未来を担う子どもたちに半導体の重要性を楽しく知ってもらおうと初めて企画。同社従業員のほか、企業と連携した授業づくりを全国で展開しているNPO法人企業教育研究会のスタッフが講師を務め、花巻、北上両市の児童ら23人が受講した。

 授業では、洗濯機の模型を使って回路の仕組みを学んだほか、トランジスタを実際に触るなどして半導体の進化を実感した。

 トランジスタを使った信号機工作体験では、基板に豆粒大ほどのトランジスタやコンデンサー、抵抗器などを慎重に差し込んだ。電池をつなげると、赤、青、黄色の発光ダイオード(LED)が交互に点滅し、子どもたちは「やったー」「きれい」などと歓声を上げていた。

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