一関・平泉

親善の証し4体紹介 市内現存「青い目の人形」企画展 大東・民俗資料館【一関】

一関市民俗資料館で開かれている企画展「いちのせきの青い目の人形」

 一関市大東町渋民の市民俗資料館(千葉浩館長)で企画展「いちのせきの青い目の人形」が開かれている。昭和の初め、国際親善のため米国から日本の小学校に贈られた「青い目の人形」を紹介する企画で、市内の4体や関連資料を展示している。3月10日まで。

 青い目の人形は、日米関係が緊張状態にあった1927(昭和2)年に親日家のシドニー・ルイス・ギューリック博士が全米へ提唱。友好の使者として約1万2000体が日本の小学校などに贈られた。しかし、41(同16)年に太平洋戦争が始まると敵国を象徴する物として多くが壊されたり、焼かれたりしてなくなったという。

 県内には現在18体の青い目の人形が残っており、うち同市には千厩小学校が所蔵する「ベティ」と藤沢小学校所蔵の「メリー」(2体)、黄海小学校が所蔵する名前不詳の1体の計4体が現存。県内の市町村別でみると、同市の4体が最も多く残っているという。

momottoメモ

開館時間は午前9時から午後5時(入館は4時30分)まで。月曜日休館(祝日・振替休日の場合はその翌日)。入館無料。問い合わせは同館=0191(75)2706=へ。

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