北上・西和賀

内陸、沿岸生徒が交流 雪あかり制作で協力 西和賀高と宮古水産高

交流研修で雪あかりを作る西和賀高と宮古水産高の生徒

 県立西和賀高校(助川剛栄校長、生徒95人)と県立宮古水産高校(伊東道夫校長、生徒108人)の生徒会執行部交流研修は、17日から2日間の日程で西和賀町内で行われている。初日は同町湯田の西和賀高で情報交換会が開かれ、それぞれの学校が抱える課題やインターネット交流サイト(SNS)、スマートフォンの使用ルールなどの認識を共有し、親睦を深めた。

 西和賀高9人、宮古水産高7人の1、2年生が参加。スマートフォンの使用について、西和賀高は休み時間は禁止、学校行事では可能なのに対し、宮古水産高は休み時間は使えるが、学校行事では使用できないなどの違いがあり、考えられる問題点として「勝手に写真を掲載してSNSに上げる」「授業に支障が出る」などの意見が出された。

 学校の課題としては、西和賀高からは公共交通機関の利用、宮古水産高からはごみの分別や制服の着方などが挙げられた。引き続き学校敷地内で雪あかりを制作し、協力して作業した。

 宮古水産高の神先美羽さん(2年)は「生徒会の活動内容は西和賀の方が多く、地域のためにいろいろと取り組んでいてすごいと思った。学校の問題を共有し、これからの対処を考えることができた」と語り、西和賀高生徒会長の伊藤奨真さん(2年)は「生徒主体の活動が多いのは大変だが、やりがいがあるし思い出にも残る。全く違う環境だが、同じ高校生の考えを学ぶことができた。今後に生かしたい」と話していた。

 同研修は、内陸と沿岸の生徒の交流を通してまちづくりに主体的に参画する意識を高め、学校や地域のリーダーとしての自覚、実践力を身に付けてもらうのが狙い。年2回ペースで20年以上続けられ、互いに行き来している。18日は湯田スキー場を訪れる予定。

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