花巻

県内団体 多彩に共演 舞台公演で開幕 芸術体験フェスタ【花巻】

「音頭七福神」を披露する西和賀町やよい会のメンバー

 文化芸術の体験と鑑賞が楽しめる「芸術体験フェスタinイーハトーヴ」は20日、花巻市若葉町の市文化会館で開幕した。初日は舞台公演があり、県内各地や開催地周辺の文化芸術団体、個人が歌や踊りなど多彩なステージを繰り広げ、会場いっぱいに詰め掛けた観客を魅了した。最終日は芸術体験が行われる。

 県が主催、県芸術文化協会が運営。花巻、北上、遠野、西和賀の4市町と各市町芸術文化団体、市文化会館との共催で、岩手の文化芸術の魅力を発信し、多くの人に文化芸術に親しんでもらおうと開かれた。

 舞台公演のオープニングを飾ったのは県立不来方高校音楽部による合唱。部員33人が2023年6月の全国植樹祭で演奏した宮沢賢治作詞の「星めぐりの歌」「ポラーノの広場」と、これまで歌い続けてきた「雨ニモマケズ」の3曲を歌い上げた。

 引き続き、藤井淳子ダンススタジオ所属の室岡春香さんが第55回埼玉全国舞踊コンクールモダン1部1位を受賞した作品「pray for」、遠野一輪車クラブスポーツ少年団に所属する小学3年生から大学生までの団員が曲に合わせて切れのある技や表現、西和賀町やよい会の4歳~94歳の会員が色鮮やかな衣装と息の合った民舞踊で観客を沸かせた。

 西和賀町やよい会で3歳の頃から踊りを始めた湯田小学校4年深澤愛依紗さん(10)は「ステージでは動きを大きく見せるよう心掛けた。いつかは(先生のように)切れがある踊りを踊りたい」と話していた。

 21日の芸術体験イベントでは、機織り、つるしびな制作、大迫大型紙芝居、賢治の紙芝居、俳句、川柳、箏、尺八、三味線、書道、水墨画、鹿踊(ししおどり)、合唱、茶道、書道パフォーマンス、紙コップタワー作り、吹き矢などが体験できる。時間は午前10時~午後3時。

 また第76回岩手芸術祭巡回美術展・小中学校巡回美術展も同時開催している。

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