奥州・金ケ崎

文化財 火災から守ろう 胆沢文化創造センターで実施―奥州

胆沢郷土資料館がある胆沢文化創造センターの建物に放水する参加者

 奥州金ケ崎行政事務組合消防本部や奥州市教委などによる文化財防火訓練は21日、同市の胆沢文化創造センターで行われた。関係者は貴重な文化財を火災から守るため放水訓練などを通して防火への誓いを新たにした。

 訓練には水沢消防署員と同署胆沢分署員、地元消防団員、同センター職員など約30人が参加。同センター大ホールそばから出火、延焼の恐れがあるとの想定で行われ、119番通報や同センター内の胆沢郷土資料館から文化財の搬出、職員による初期消火、署員と団員による放水の各訓練が迅速に繰り広げられた。

 千葉大生分署長は「初期消火の際に扉の開口が見られ、建物に風が入って火の勢いが強まる可能性があるので十分注意してほしい。文化財の搬出や消火活動は素早く行動できたので、万が一の際の文化財保護に役立ててほしい」、小野寺正行市教委歴史遺産課長は「今後も貴重な文化財保護に協力してほしい」と日ごろからの防火意識を促した。

 同市の文化財防火訓練は28日には旧岩谷堂共立病院(同市江刺岩谷堂)で行われるほか、26日には寺院など18カ所を訪問して32点を点検する文化財防火パトロールを実施する。

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