一関・平泉

特別展きょう開幕 中尊寺金色堂900年記念 東京国立博物館

中央須弥壇の中尊となる阿弥陀如来坐像などが展示された会場。仏像は個別にガラスケース内に安置され、四方から間近に見ることができる

 平泉町の中尊寺(奥山元照貫首)にある国宝・金色堂の建立900年を記念する特別展「中尊寺金色堂」は、23日に東京国立博物館=東京都台東区=で開幕する。平安時代後期の1124(天治元)年に建立された堂内中央須弥壇(しゅみだん)に安置された仏像全11体を公開するほか、超高精細な8KCG(コンピューターグラフィックス)を用いて原寸大の金色堂を再現。光輝く荘厳な姿を紹介することで、みちのくに浄土世界実現を目指した奥州藤原氏初代清衡の理念を広く発信していく。4月14日まで。

 展示品は国宝41点、重要文化財7点を含む全50点(期間中一部入れ替えあり)。国宝は、清衡のひつぎが安置された中央須弥壇の阿弥陀如来坐像をはじめとする仏像11体や、堂内を装飾していた金銅迦陵頻伽文華鬘(こんどうかりょうびんがもんけまん)、仏像の頭上にかざす天蓋(てんがい)などがあり、銀泥で線を引いた紺紙へ1行ごとに金銀の文字で経文を記した紺紙金銀字交書一切経(こんしきんぎんじこうしょいっさいきょう)、同じく紺紙に金泥で経文を塔の形に記した金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅(こんこうみょうさいしょうおうきょうきんじほうとうまんだら)なども同寺から移して公開される。

momottoメモ

観覧料(税込み)は一般1600円、大学生900円、高校生600円。中学生以下、障がい者と介護者1人は無料。会場内では人気声優の梶裕貴さんがナビゲーターを務める音声ガイド(専用機器レンタル料600円)が利用できる。

問い合わせは、同博物館ハローダイヤル050(5541)8600。

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