奥州・金ケ崎

専用車両で遠隔診療 衣川地域で出発式 奥州市

モニター越しに医師の診察を受ける様子が公開された遠隔診療車のデモンストレーション

 奥州市が衣川地域で運行する遠隔診療車の出発式は22日、同市衣川古戸の衣川保健福祉センターで行われた。専任看護師が同乗して患者宅に訪問し、国保衣川診療所の医師がオンライン診療するモバイルクリニックの専用車両で、同診療所まで遠い慢性疾患の患者を対象に、2月から毎週火曜日に運行する。

 式には市、同診療所の関係者のほか、来賓、地域住民ら40人が出席。倉成淳市長が「遠隔診療については最初は手探り状態だったが、医療情報分野を専門とする衣川診療所の近藤克幸所長や専門機関の協力を受け、車のレイアウトや情報ネットワークの構築などによってモバイル診療の実現にこぎ着けた。当市の包括ケアシステムの構築に診療車が一助になってほしい」とあいさつした。

 遠隔診療車の概要や診療に従事するスタッフが紹介されたほか、倉成市長ら関係者がテープカットして診療車の出発を祝った。

 乗車定員4人の診療車には、超音波診断装置(エコー)や電子心電計、電子聴診器を搭載したほか、電子カルテも導入。市では「診療車に電子カルテと電子聴診器を組み合わせる事例はほとんどなく、全国的にも先駆的な取り組み」と説明している。

 同日は、同診療所前でデモンストレーションが行われ、看護師が患者役の男性の心音などを計測し、近藤所長がモニターの画面越しに患者に体調などを聞いた。

 遠隔診療は今月中に医療従事者の研修を経て、2月から毎週火曜日の午後に行う。診療件数は1日当たり3件を見込んでいる。

 診療車は「りんりん号」と名付けられ、車体には衣川特産のリンドウにちなんで紫とピンクのグラデーションがデザインされた。

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