ワイン待望の初出荷 展勝地ワイナリー 地域に根差し生産拡大へ【北上】
北上市立花の三浦ぶどう園(三浦和俊園主)が開設する展勝地ワイナリーは22日、栽培したブドウを使った第1号ワイン「葡萄黎明(れいめい)・赤」を初出荷した。市が構造改革特別区域「きたかみシードル・ワイン特区」に認定されたことを受けて醸造に挑戦した待望の新酒で、好調な売れ行きと愛飲者の拡大を期待している。
2022年10月の同認定により、市内で生産されたブドウ、リンゴを原料とした果実酒を製造する場合の最低製造量基準が年間6000リットルから2000リットルに緩和された。同ぶどう園ではこれまで委託醸造でワインを販売してきたが、近くの住宅を増改築して23年10月に北上市初となるワイナリーを開所し、ローカルワイン造りに取り組んでいる。
「葡萄黎明・赤」は、ともにヤマブドウから交配した品種で、酸味の強い「ブラックペガール」と濃厚な色素の「小公子」を使用。タンニン分としっかりとしたアルコール感、ヤマブドウ品種特有の香りを感じられる。アルコール分は12%。価格は750ミリリットルで2500円(税込み)。約500リットルを生産する見通しで、今後は「ホワイトペガール」と「国立シードレス」を使った白ワインやリンゴワインの出荷も予定する。
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