北上・西和賀
ＴＤＫ北上工場 新製造棟が完成 ４月稼働 電子部品生産を増強
電子部品大手のＴＤＫ（齋藤昇社長）が、北上市和賀町の後藤野工業団地に立地する子会社のＴＤＫエレクトロニクスファクトリーズ北上工場敷地内で建設を進めていた新製造棟が完成した。電気自動車（ＥＶ）向けを中心に、世界的需要が高まる電子部品・積層セラミックコンデンサの生産体制を強化。今後設備を搬入し、４月に稼働、量産を開始する。【８面に関連】
新製造棟は鉄骨造り一部４階建てで、延べ床面積３万３０００平方メートル。併設された材料棟は鉄骨造り平屋の床面積２５００平方メートル。総投資規模は約５００億円。ＴＤＫが電子部品の生産増強に向けた投資としては、過去最大規模となる。
北上工場の生産能力は、全ての設備が整えば既存施設と合わせ２・３倍に増強。積層セラミックコンデンサの材料はこれまでも北上工場で造られていたが、新製造棟では完成までの一貫生産体制が強化される。
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