「農業の楽しさ感じた」 チャレンジファーム18人修了【岩手】
就農希望者などを対象とし、県農業公社が主催する農業研修「いわて新農業人チャレンジファーム」の2023年度修了式は26日、盛岡市内で行われた。県内の男女18人が修了し、農業に必要な基礎的な知識や栽培技術などを習得した。
定年後の就農や兼業など多様な形での地域農業の担い手育成・確保を目的に、農業に関する基礎知識や野菜栽培の技術などを講義と実習で学ぶ研修で、20年度から行われている。
式には受講生や来賓ら関係者約30人が出席。同公社の上田幹也理事長は「皆さんにとってかけがえのない経験となったことをうれしく思う。今後、本県農業の維持・発展に欠かせない人材、地域農業の担い手として活躍することを期待する。それぞれの夢をしっかりと実現してほしい」とあいさつし、代表者に修了証書を手渡した。ブドウ栽培に魅せられ、2年前に東京都から花巻市大迫町に移住した望月敬三さん(55)は「これまで仕事にしていたパン作りの材料に、自分で作った小麦や野菜を使いたいとの思いで参加した。素人だったので大変な面もあったが、農業の楽しさを感じることができた」と笑顔で語った。
今年度の受講者は20~60代。研修は金曜日と土曜日の2コースがあり、23年4月~24年1月に計25回の講義や実習を通じて10種以上の野菜栽培の基礎知識を習得した。