花巻

絵画と手紙コラボ 諏訪さん(盛岡)高橋さん(花巻)展示 ギャラリーBun

諏訪さんはオリジナルキャラクターの絵画や立体作品を出展している
高橋さんが創作した手紙などが並ぶ「ヤギが踊ればネコが儲かる」展

 魅力的な絵画と味わい深い手紙を展示販売する「ヤギが踊ればネコが儲(もう)かる」は、花巻市円万寺字松林のギャラリーBunで開かれている。出展者はイラストなどを手掛ける諏訪朋子さん(39)=盛岡市=、「小僧の手紙」として活動する高橋久美さん(49)=花巻市石鳥谷町新堀=。2人のコラボレーションは今回が初めてで、想像力を刺激する世界が広がっている。29日まで。

 随筆詩なども執筆する高橋さんは2018年から「小僧の手紙」として、さまざまな題材の手紙を創作し、販売している。展示会を開くのは初で、知人だった諏訪さんを誘い23年12月から準備を進めてきた。

 諏訪さんは同市東和町出身。20代の頃から絵を描き始め、当初は風景画をメインとしていたが、05年から猫をモデルにしたカフェオレ兄弟を描いている。

 会場には、カフェオレ兄弟の絵画をはじめ、喫茶店で描いた鉛筆スケッチ、「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」をしたためた書き初めなど約40点を並べる。トレーシングペーパーとコピー用紙を重ねて画材にするなど独創性が光る。

 高橋さんは「やり残した手紙」「怒りん坊の手紙」「紫陽花からの手紙」など5、6種類の手紙約50通を用意している。「内容は開封しないと分からない」と高橋さん。このほかに自作の絵本、父親が小学生時代に書いた作文、ペットのヤギのシールなどユニークな作品が会場を埋める。

 諏訪さんは「白を基調とし、透明感を大事にした。コラボで展示するのも良い経験」と笑顔を見せる。

 高橋さんは今回の展示終了後に「小僧の手紙」の活動を休止するという。これまでの活動と今後について「受け取る人のことだけを考えて手紙を書いてきた。手紙は休むが、これからは詩や童話にチャレンジしていきたい」と語る。

 火、水曜定休。時間は午前11時から午後4時(最終日は2時30分)まで。

 問い合わせは同店=0198(23)7275=へ。

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