花巻

最先端設備で野球を 「子どもたち夢かなえて」 花巻東高出身・雄星投手 屋内施設10月完成

菊池投手が手掛ける「King of the Hill」の完成イメージ図(King of the Hill公式サイトより)

 花巻東高校出身で米大リーグ・ブルージェイズの菊池雄星投手(32)が手掛ける屋内野球施設「King of the Hill(キング・オブ・ザ・ヒル)」の地鎮祭・起工式は3日、花巻市松園町の現地で行われた。施設にはブルペンなどが完備され、世界最先端の機器も導入する。10月に完成し、11月のオープンを予定している。菊池投手は「多くの子どもたちに夢をかなえていってほしい。そして地域の皆さんにも利用してもらい、価値のある施設だと思ってもらえるような場所にしたい」と思いを語る。

 建設地は市総合体育館の南側で、施設の延べ床面積約1400平方メートル。打撃レーンとプロ仕様のブルペンが各2カ所設けられ、ともに最先端の機器が完備される。ジムのほか、展示エリア、コミュニティースペース、サウナなども備え付けられる。

 2022年8月ごろから建設準備を進めてきたといい、菊池投手は合同会社K.O.H(東京都世田谷区)を設立して施設運営を行う。事業費は非公開だが、菊池投手が全額を負担する。完成後は、帰国時に自身も利用する。

 地鎮祭・起工式には花巻東高、市などの関係者約40人が出席。代表者が玉串をささげるなどし、工事の安全と無事を祈った。

 K.O.H代表の久野和禎氏(50)は「ここから、地域の皆さん、野球を愛する人たちとつながりができることを楽しみにしている。この施設を生かして、花巻、岩手に大きな価値をもたらすことを目指す」とあいさつした。

 オンライン取材に応じた菊池投手は「岩手の子どもたちも夢さえ大きく持って諦めずに挑戦していけば、必ずかなうと自分は信じている。K.O.Hを通して、子どもたちにも自分と同じように夢をかなえていってほしいと切に思う」と願いを込めた。

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