県内外

「三陸からありがとう」 県、被災地の取り組み紹介 県外向けに動画、ポスター

2023年度の県外向け復興情報発信動画「釜石(最年少の震災語り部)」編の一場面

 県は、東日本大震災からの復興への継続的な支援につなげるため、2023年度の県外向け復興情報発信ポスターと動画を製作した。「いわて・三陸から ありがとう!」をテーマに被災地の取り組みを紹介し、首都圏を中心に復興支援への感謝や本県の現在の姿を伝える。

 ポスターと動画は、「釜石(最年少の震災語り部)」編、「大槌(ジビエ MOMIJI)」編、「洋野(北三陸ファクトリー)」編、「宮古(みやっこベース)」編の4種類。震災の教訓の伝承や地域のにぎわい創出など、沿岸4市町での復興の先を見据えた新たな取り組みにスポットを当てた。

 このうち釜石編は、津波伝承施設で働く母の姿を見て「自分も命を守る大切さを伝えたい」と震災の語り部になった9歳少女、洋野編は持続可能な水産業を目指すウニの再生養殖などに着目。動画では「いわて☆はまらいん特使」で陸前高田市出身の俳優村上弘明さんも共演する。

 ポスターや動画は、首都圏で開く「県復興ポスター展」(19日~3月13日)、都営地下鉄中づり広告と都内主要駅の電子看板「デジタルサイネージ」(3月4~17日)で掲出するほか、県特設サイト「いわてとあなたが、つながるページ」や動画投稿サイト「ユーチューブ」の県公式チャンネルで公開している。

 達増拓也知事は「岩手の復興の今を感じてもらえるような内容になっており、被災地と首都圏をはじめ県外の皆さんとが心を通わせ、いろんな形でつながる効果を期待したい」と話している。

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