県内外

「一丸で難局克服」 今月退任の菊池副知事【岩手】

花束贈呈を受け副知事を退任する菊池氏

 副知事の菊池哲氏(63)は、今月末で任期満了を迎えて退任する。29日に県庁で離任式が行われ、達増拓也知事をはじめ、多くの職員が感染症対策などに尽力した菊池氏の功績をたたえ、拍手で見送った。

 菊池氏は、新型コロナウイルス感染が拡大していた2020年4月に副知事に就任。「知事の温かい指導の下、職員が一丸となってさまざまな難局を見事に克服してきた日々だった」と激動の4年間を振り返った。励まし合った県職員に対し「これからもいろんな課題があると思うが、仲間、チームを大事に、組織の力で乗り越えていってくれれば」とエールを送った。

 達増知事は、コロナ禍における宿泊療養施設の確保や公立病院を核とした医療提供体制の整備、エネルギー価格・物価高騰の影響を受けた県内企業の事業継続支援などを進めた菊池氏について、「抜群の行動力と高い洞察力で数多くの県政の重要課題の陣頭指揮に当たり、多大なる功績を残された」と評価。「退任後も体に気を付けて、岩手のためにご指導ご鞭撻(べんたつ)をお願いしたい」とねぎらった。

 菊池氏は遠野市出身で、学習院大法学部卒。1984年入庁。商工労働観光部長、文化スポーツ部長などを歴任した。副知事の後任には県理事の佐々木淳氏(63)が就く。

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